【2026】お彼岸はいつからいつまで?春と秋の日程やお彼岸にすることを徹底解説
最終更新日: 2025年12月22日
2026年(令和8年)のお彼岸はいつからいつまで?お彼岸は毎年日程が変わるため、早めに確認するのが大切です。春と秋のお彼岸スケジュールに加え、お墓参りのタイミングや準備すること、やってはいけないこと、お供えのマナーまで徹底解説。
お彼岸に贈ったり、持参したりするのにふさわしいお菓子や飲み物、線香などのおすすめのお供え物もご紹介。ご先祖様を思いながら、心穏やかに過ごせるように少しずつ準備を始めましょう。
2026年(令和8年)のお彼岸はいつからいつまで?
お彼岸の期間は、春分の日と秋分の日を中日として前後3日間、合計7日間と決められています。春分の日と秋分の日は国立天文台の発表に基づいて決まるため、年ごとに日付が変動します。今年のお彼岸の期間をご紹介します。
3月の「春のお彼岸」の日程
2026年春のお彼岸は、3月17日(火)の彼岸入りから、3月23日(月)の彼岸明けまでです。中日となる「春分の日」は3月20日(金・祝)。3月のお彼岸は3連休があるため、家族でお墓参りに行きやすいでしょう。
9月の「秋のお彼岸」の日程
2026年秋のお彼岸は、9月20日(日)の彼岸入りから9月26日(土)の彼岸明けまでです。中日となる「秋分の日」は9月23日(水・祝)です。夏の終わり頃から準備し始める方が多く、早めに計画を立てるとスムーズです。
シルバーウィークはどの時期にお参りに行くといい?
2026年のシルバーウィークは大型連休にはなりにくい日程ですが、9月21日(月)と9月22日(火)で休みを取れば、9月19日(土)から9月23日(水・祝)までの5連休となります。混雑を避けるなら、秋分の日を外した平日午前中にお墓参りに行くのがおすすめです。
そもそもお彼岸とは?由来や行う意味を解説
お彼岸とは、あの世(彼岸)にいるご先祖様を供養し感謝を伝える、日本に根づいた仏教行事です。昼と夜の長さが同じになる春分の日・秋分の日を中心に前後一週間を指し、自然を敬う心とも結びつきながら受け継がれてきました。その由来や、春と秋に行われる理由、本来の意味を分かりやすく解説します。
お彼岸の語源と仏教の「六波羅蜜」について
「彼岸」という言葉は、サンスクリット語の「パーラミター(波羅蜜多)」に由来し、「煩悩のあるこの世(此岸)」から「悟りの世界であるあの世(彼岸)」に近づくことを意味します。
お彼岸の期間には、悟りの世界に近づくために「六波羅蜜(ろくはらみつ)」と呼ばれる6つの修行を実践することが大切だとされています。お墓参りやお供えをする習慣も、この六波羅蜜の教えに通じる行いです。
<六波羅蜜の意味>
- 布施(ふせ):見返りを求めず財や心を施すこと
- 持戒(じかい):ルールを守り身を慎むこと
- 忍辱(にんにく):困難に耐え忍び不平不満をもらさないこと
- 精進(しょうじん):努力を続けること
- 禅定(ぜんじょう):心を穏やかに保つこと
- 智慧(ちえ):物事を正しく見ること
春分の日と秋分の日に近い日程で供養を行う理由
春分と秋分は太陽が真東から昇り真西に沈む日で、此岸(この世)と彼岸(あの世)が通じやすく、供養に適しているとされます。昼と夜の長さがほぼ等しく「極楽浄土に最も近い日」ともいわれ、先祖供養をする習慣があります。
お彼岸とお盆の違いは?
お盆はご先祖様が家に帰ってくるのをお迎えする期間ですが、お彼岸はこの世からあの世へ思いを届ける修行期間という違いがあります。そのため、お盆のような迎え火や送り火は行わずお墓参りや修養が中心です。
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こちらの記事もチェック! 初盆・新盆のお返しは必要なの?人気の品物・挨拶状・選び方・タブーまで詳しく解説浄土真宗とお彼岸の習慣
浄土真宗では、阿弥陀如来の救いによってすでに極楽浄土へ往生できると考えるため、追善供養としてお彼岸をする必要はありません。
代わりに、お寺での彼岸法要に参加して仏法を聞き、阿弥陀様への感謝を深める期間とされています。現代では、地域の習慣や先祖のしきたりとしてお墓参りをする家庭も多く、行う場合と行わない場合の両方のケースがあります。
お彼岸にすることリスト|準備から当日までの流れ
お彼岸は1週間の期間ですが、準備は事前の計画が重要です。特に秋のお彼岸は夏の終わり頃から意識しておきましょう。以下に、時系列順にお彼岸にすることをリストでまとめました。
<お彼岸にすることリスト>
- 1ヶ月前~2週間前:日程確認や親族への連絡
- 1週間前~前日:仏壇とお墓の掃除、お供えを手配する
- 彼岸入り:仏壇にお供えをしてお参りする
- 中日:お墓参り、ぼた餅やおはぎをお供えする
- 期間中:お寺の法要に参加する、他家に手土産を持って挨拶へ行く、六波羅蜜をする
- 彼岸明け:お供えを下げて後片付けする
お墓参りと墓掃除はいつ行くのが正解?
お墓の掃除は、彼岸入りの前日までに済ませるのが望ましいですが、当日お参りをする際でも問題ありません。お墓参りは中日の春分の日や秋分の日に行くのが一般的ですが、混雑を避けて期間中の都合の良い日に訪れても大丈夫です。
仏壇の掃除と飾り方のポイント
仏壇は仏具を外して丁寧にほこりを払い、柔らかい布で拭き上げます。お彼岸期間中は普段のお供えに加え、季節の花や彼岸団子、ぼた餅やおはぎを供えます。打敷(うちしき)を掛けて普段より丁寧に飾る地域もあります。
法要やお寺の行事への参加はどうする?マナーとお布施
お寺の合同法要や「彼岸会」に参加する際は、黒やグレーの平服で問題ありません。数珠を持参し、感謝の気持ちでお参りしましょう。
お布施の相場は約3,000円〜1万円。白い封筒や奉書紙に「お布施」または「御布施」と表書きし、下にフルネームで名前を記入します。
自宅の仏壇のお供えの選び方|お彼岸のお供えの定番はぼた餅やおはぎ
自宅の仏壇には、季節に合った食べ物をお供えします。春は牡丹の花にちなんだ「ぼた餅」、秋は萩の花にちなんだ「おはぎ」が定番で、小豆の赤色には魔除けの意味もあります。他にも、次のようなお供えがよく選ばれます。
<お彼岸のお供えにおすすめのもの>
- ぼた餅やおはぎ
- お彼岸団子
- 季節を感じる果物
- 故人が好きだった食べ物
- 日持ちするお菓子
- 仏花(長持ちする花を中心に)
他の家へのお供えの選び方|お彼岸のお供えの選び方と相場
親戚や知人宅へ訪問する際の手土産は、約3,000円~5,000円が相場です。後に残らない「消えもの」が好まれます。以下のような品物がおすすめです。
<他の家へのお供えにおすすめの品>
- 日持ちするお菓子や和菓子
- 季節を感じる花やフラワーギフト
- 故人が好きだった果物や飲み物
- 上質な線香やろうそく
お菓子や飲み物|故人が好きだったものや季節を感じるお彼岸のお供え
お供え物は、故人が生前好んでいたものや、家族で分け合える個包装のものが喜ばれます。季節感のあるお菓子やジュースなど、具体的なおすすめ商品をご紹介します。
果子乃季 月でひろった卵 (16個)

果子乃季 月でひろった卵 (16個)
4,000円
ふわふわのカステラ生地にまろやかなクリームが入った山口県の銘菓。満月を思わせる丸い形は、中秋の名月が近い秋のお彼岸のお供えにもぴったり。子どもから年配の方まで好まれる優しい味わいです。
ホテルオークラ スイーツ&コーヒーギフト 13個

ホテルオークラ スイーツ&コーヒーギフト 13個
4,320円
『ホテルオークラ』の焼き菓子とドリップコーヒーのセットです。高級感があり、お彼岸の来客時のお茶請けとしても重宝されます。個包装で日持ちがするため、仏壇へのお供え後に家族で分けるのにも最適です。
OKOME no KAORI 手揚げ京あられ 12袋

OKOME no KAORI 手揚げ京あられ 12袋
3,240円
こだわりのもち米を使用した、香ばしい京あられの詰め合わせです。甘いものが苦手な故人へのお供えにもおすすめ。すずめが描かれたかわいいパッケージで、個包装で分けやすいのもうれしいポイントです。
銀座千疋屋 銀座バラエティセット

銀座千疋屋 銀座バラエティセット
5,400円
マンゴーやイチゴといった果物の香りが楽しめる、フルーツゼリーやフィナンシェなどのセットです。常温保存が可能で賞味期限も長いため、遠方へ配送するのにもおすすめのお供えです。
果樹物語 国産果汁のドリンク&スムージー6本セット

果樹物語 国産果汁のドリンク&スムージー6本セット
3,024円
国産果実をぜいたくに使った濃厚なジュースとスムージーです。故人がフルーツを好んでいた場合や、子どもがいる家庭へのお供えにおすすめ。瓶入りで高級感があり、お彼岸の挨拶にふさわしい品です。
線香・ろうそく|お彼岸のお供えに気持ちが伝わる香りのギフト
お菓子以外では、毎日使う線香やろうそくも定番のお供えです。「香りを食べる」とされる仏様への供養として、上質で香りの良いものを選びましょう。
カメヤマ 御供1500

カメヤマ 御供1500
1,650円
『カメヤマ』の人気の線香とローソクがそろった進物用セット。仏事用ラッピングが上品で格式の高さを感じさせます。無料でオリジナルのメッセージカードを添えられるので、感謝の気持ちや故人への思いをより丁寧に伝えられます。
花琳 木箱短寸6入

花琳 木箱短寸6入
2,200円
『薫寿堂』の白檀ベースの甘くやわらかな香りが特徴の線香です。平安朝を思わせる古典的なパッケージデザインと、高級感のある木箱入りで、目上の方や特別な方へのお彼岸のお供えとしても人気があります。
お彼岸のお供え物を贈る際のマナー|掛け紙・香典袋
お彼岸のお供え物を贈る際は、掛け紙や香典袋のマナーに気をつけましょう。掛け紙は「御供」を用い、水引は黒白または双銀が一般的。地域によっては黄白を使う場合もあります。現金を包む場合は香典袋に「御仏前」または「御供物料」と表書きします。
お彼岸にやってはいけないことはある?
お彼岸の期間中に「これをすると罰が当たる」といった、厳格なタブーは特にありません。ただ、ご先祖様を供養する大切な期間なので、派手な振る舞いは控えて心穏やかに過ごすのが良いとされています。
<お彼岸中にやってはいけないとよくいわれること>
- 結婚式やお宮参りなどのお祝い事
- 引っ越しや家の新築や納車
- お見舞い
- 水辺で遊ぶこと
- 彼岸花を持ち帰ること
タブーはないがお祝い事や引っ越しは避ける方も
結婚式や引っ越しといったお祝い事は、仏教上は問題ありません。ただし、ご先祖様の供養を優先したいと考える方もいます。もし家族や親戚に気にされる方がいる場合は、事前に相談しておくと、お互いに気持ちよく過ごせるでしょう。
水辺での遊びや彼岸花について
「お彼岸に水辺へ行くと良くない」という話を耳にすることがあります。これは、季節の変わり目で水難事故が増えることから、注意喚起として広まったものとされています。
また、「彼岸花を持ち帰ると火事が起きる」という言い伝えも、彼岸花に含まれる毒への注意を促すために生まれたといわれています。
【Q&A】お彼岸に関するよくある疑問
お彼岸の準備を進めていると、「お供えはいつ下げる?」「期間中にお墓参りに行けない場合はどうすればいい?」など、細かい疑問が出てくるものです。お彼岸に関するよくある疑問にお答えします。
Q. 春と秋の彼岸の入りはいつですか?
A. 2026年の場合、春の彼岸入りは3月17日(火)、秋の彼岸入りは9月20日(日)です。彼岸入りは、それぞれの中日(春分の日・秋分の日)の3日前にあたります。
Q. お彼岸中にやってはいけないことは何ですか?
A. 仏教上の厳格なタブーはありませんが、ご先祖様の供養を優先する期間として、昔から避けられる傾向にある行動がいくつかあります。厳密な決まりではありませんが、気にする方がいることも覚えておくと良いでしょう。
<お彼岸中にやってはいけないとよくいわれること>
- 結婚式やお宮参りなどのお祝い事:慶事よりも弔事を優先するべきという考え方から
- 引っ越しや家の新築や納車:先祖供養がしっかりと行えないという考え方から
- お見舞い:彼岸(あの世)を連想させるため、気にされる方も
- 水辺で遊ぶこと:季節の変わり目で事故が多かったことへの戒めが由来
- 彼岸花を持ち帰ること:彼岸花には毒があるため、子供が触らないようにするための言い伝え
Q. お彼岸のお墓参りはいつ行けばいいですか?
A. 期間中であればいつでも構いませんが、中日(春分の日・秋分の日)にお参りする方が多いです。中日は混雑しやすいため、自身の都合や家族の予定にあわせて、期間内の別日を選んでもマナー違反ではありません。
Q. お彼岸のお供えはいつ下げるのがいいですか?
A. 食べ物のお供えは、衛生面を考慮してその日のうちに下げるか、傷む前に下げて家族でいただきましょう。「仏様のお下がり」を食べることも供養のひとつです。お花は枯れる前に新しい水に替えるか、片付けます。
Q. お墓掃除はいつから始めるべきですか?
A. お墓掃除は「彼岸入り」の前日までに済ませておくのが理想的ですが、お参りの直前にきれいにする形でもかまいません。雑草を抜き、落ち葉や汚れを落として、気持ちよくご先祖様をお迎えする準備を整えましょう。
Q. 期間中にお墓参りへ行けない場合はどうすればいいですか?
A. 期間中にお墓参りに行けない場合は、自宅の仏壇に手をあわせたり、故人を思い出して静かに過ごしたりするだけでも十分な供養になります。都合がつく日を選んでお参りする形でも問題ありません。
お彼岸はいつかを確認して早めに準備しよう
お彼岸は年に2回あり、毎年日付が変わるため、まずは期間がいつかを確認して早めに準備しておくことが大切です。お墓掃除やお供えの用意を前もって整えておくと、心にゆとりをもってお参りできます。
お彼岸はご先祖様との絆を深める大切な行事です。無理のない範囲で、ご先祖様を思う時間を大切にしましょう。
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